1.
僕は本を読むのが嫌いだ。極端な言い方をすると本というものは過去のものしか書いていない。僕は、本を読むと、それにとらわれてしまって、何だか退歩するような気がして仕方がない。だいたい、僕の人生は、いわゆる見たり、聞いたり、試したりで、それを総合して、こうあるべきだということで進んできた。もし分からないようなことがあって、そのために本を読むんだったら、そのヒマに人に聞くことにしている。500ページの本を読んでも、必要なのは一ページくらいだ。それを探し出すような非能率なことはしない。うちには大学出はいくらもいるし、その道の専門家に、課題を出して聞いたほうが早い。そして、それを自分の今までの経験とミックスして、これならイケるということでやっているだけで、世の中の人は、本田宗一郎は、ピンからキリまでやっていると思っているようだが、とんでもない。
結局、僕の特長は、ざっくばらんに人に聞くことができるということではないかと思う。つまり、学校に行っていないということをハッキリ看板にしているから、知らなくても不思議はない。だから、こだわらずに、だれにでも楽に聞ける。これがなまじっか学校に行っていると、こんなことも知らないんでは、誰かに笑われると思うから、裸になって人に聞けない。そこで無理をする。人に聞けばすぐにつかめるものが、なかなかつかめない。こんな不経済なことはない。
単語:
ざっくばらんに:遠慮しないで
こだわらずに:気にしないで
なまじっか:ちょっとでも
(1) (单选题)
僕は、本を読むのが嫌いだ と言っているが、これはなぜか。
A:
本には極端なことしか書いていないから
B:
必要な1ページを探し出すのは難しいから
C:
本に書いてある過去のものにとらわれてしまうから
D:
見たり聞いたり試したりしながら進んできたから
(2) (单选题)
無理をする とは、どんなことを言っているか。
A:
無理をして嫌いな本を読むこと
B:
見たり、聞いたり、試したりすること
C:
学校に行っていないことをハッキリ言うこと
D:
人に聞けばすぐ分かることを聞かないこと
发布时间:2024-05-14 12:01:58